税理士事務所へのよくある質問
「オルタナティブ・オフィシング・エリア」は、同社の本社ビルの三二階の約半分を使っている。
N社は電信電話などテレコミュニケーションをビジネスとする企業である。
ご存じのようにアメリカの電信電話業界は厳しい自由競争下にある。
同社も経営効率化を掲げてBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)に取り組んでいる。
そうした経営効率化の一環として、本社部門など間接部門スタッフの集中化などが計画され、本社オフィスもリニューアルされる計画になっている。
リニューアル後、現在二〇〇〇人の入居者は三〇〇〇人に増える予定だという。
N社の「オルタナティブ・オフィシング・エリア」は、本社オフィス内に設けられた実験的なスペースで、リニューアルを控えた七〇人のPR部門が使用している。
この実験スペースの特徴はエリア内にさまざまな機能の「ワークプレイス」を用意している。
ワーカーは時と場合に応じてこれらの多様なワークプレイスを移動しながら使い分けるしくみだ。
全体は大部屋形式で、閉じた部屋は少ししかないことである。
たとえば一人で仕事をするうえでは「ワークキャレル」と呼ばれるデスクで執務でき、チームで打ち合わせをしたいときには大テーブルのあるスペースを、あるいはくつろいだ感じで話したいときにはソファーの並んだコーナーを使う。
電話をかける専用のチームで使うプロジェクトルームもあるし、書き物専門のコピーライティング室もある。
一人のワーカーが、こうした多様なワークプレイスを仕事の内容に合わせて使い分けるという働き方である。
また、ワークキャレルと呼ばれる小デスクはキャスターが付いており、自由に移動ができる。
たとえば四人くらいで固まって仕事をしたいときにはそれぞれワークキャレルを移動してくっつければよい。
その後一人で集中したいというときには、またワークキャレルを引っ張っていって、離れた場所で仕事をするという具合だ。
「仕事用のデスクは重くて、動かすものではない」という既成概念を取り払えば、こんな自由な空間の使い方ができるということに気づかされる。
このように、自分のデスクだけで完結しないで、あちこち移動しながら仕事をする働き方を「ノマディックワーク」という。
「ノマド」とは遊牧民のことで、牧草を求めてあちこち移動するような働き方をたとえて、こういう名が付けられている。
N社の実験スペースでのノマデイックワークはこんな具合だ。
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